ABOUTSHINTO TOWEL

創業100余年の技術力を生かし、
新しい発想力を磨いていく。

泉州タオルの技法を継承しつつ、
「本当にいいタオルとは何か」を
求め続けていきたい。
そのためには、伝統と実績が培ってきた
技術力を生かし、
時代の変化に呼応した発想力が必要です。
SHINTO TOWELは、素材や機能、デザインなど、
さまざまな角度から製品を見つめ、
新しいものづくりにチャレンジしていきます。

泉州タオルの特長である
「後ざらし」が生み出す高い吸水性、
優しい肌触り、おろしたての清潔さ。

泉州タオルの特長である「後ざらし」とは、織り上がった後で洗いをかける工程。通常タオルを織る際には、綿糸の強度を上げるために糊付けをしますが、残ったままでは水を弾き、十分に吸水することができません。最後にさらしをおこなうことで、糊や綿糸そのものに含まれる油分や不純物を取り除き、綿本来が持っている優れた吸水性を高め、清潔でふんわりとしたタオルに仕上げます。

サステナブル社会の実現に向けて
環境に負荷を与えないものづくり。

SHINTO TOWELでは、すべての原材料にオーガニックコットンを使用することで、自然環境をはじめ、生産者の健康や人権に関する課題解決への一役を担っていきたいと考えています。

「後ざらし」の工程では、水が必要となり廃水も排出されます。提携先の染工場では、バクテリアを使った浄化施設で長い時間をかけて水を循環させ、自治体で定められた水質基準値以下で河川に放流することにより、地域の景観や生態系の保全、環境に負荷を与えないものづくりを実践しています。

STORY

神藤タオルのものづくり


神藤タオル株式会社 代表取締役神藤貴志

古い機械を使い続ける理由は、
昔ながらの製法を守ることではなく
いままでに見たことのない
新しいタオルを生み出していくため。

SHINTO TOWELのタオルづくりに欠かせないのが、シャットル機やレピア機といった、現在では生産されていない古い織機。よく「昔ながらの機械を使っているから、いいタオルができる」といった表現を目にすることがありますが、私には、少し違和感があります。確かにそのとおりなのですが、タオルづくりの製法自体は、昔も今も変わっているわけではありません。「インナーパイルタオルや2.5重ガーゼタオルは、古い機械でしかつくれない」と言うと、みなさん、なんとなく納得してくださるのですが、「それは何故か?」というところまで突き詰めていくと、古い機械は、職人の「技」を活かしきることができるからなのです。他社がシャットル機を持っているからといって、インナーパイルが織れるかというと、絶対に不可能であると自負しています。同じ機械で織れば同じものができるはず。しかし、神藤タオルの真のオリジナリティは、半世紀以上前の古い機械を現役で使えるように維持・メンテナンスをしている職人のルーティーンや品質管理、さらに、その人にしかできない経験や技術から生み出されたものです。

職人の発想とチャレンジ精神が
SHINTO TOWELのオリジナリティ。

近年、ますます機械がオートメーション化され、高速稼働や大量生産が可能となり進化を遂げています。それはそれで素晴らしいことです。誰でも扱えてコストパフォーマンスもいい。一方、最新の機械は、ちょっとした不具合で動かなくなったり、故障する度に業者さんに来てもらったり、場合によっては機械をまるごと取替えなければならない。神藤タオルの職人は「最新の機械には、我々の努力や創意工夫の余地がない」と話します。昔の機械は、手を加え、時には改造したりして、職人の新しい発想を活かすための「自由度」が高いわけです。インナーパイルや2.5重ガーゼは、職人のチャレンジから生まれました。もちろん効率も良くないし、壊れた部品が調達できないといったデメリットはあります。ですが、私は、新たに部品をつくるために投資してでも、やはり古い機械を使い続けたい。それが、職人に対するリスペクトであり、SHINTO TOWELのバックボーンを守っていくことだと考えています。

「本当にいいタオルとは何か」を
さまざまな角度から追求する。

SHINTO TOWELの原点は「本当にいいタオルとは何か」を求めていくこと。吸水性がいい、便利だからいい、肌触りがいい、価格帯がいいなど、さまざまな角度から「いいタオル」を導き出していきます。誰かにとっていいタオルは、誰かにとってはよくないタオルかもしれない。それは使う人が決めること。私は、その使う人たちに寄り添っていきたい。そのためには、お取引をさせていただいているお店の方々、ご購入していただいたお客様のさまざまな意見や感想が、とても大切な羅針盤となります。その上で、「さらに新しい発想を生み出せないだろうか」「もっと工夫ができないだろうか」と問い続けていくことが私自身の使命だと考えています。「本当にいいタオル」にはゴールがありません。しかし、それを追求していく姿勢やプロセスにこそ価値があると信じています。